「売り」からも参加出来る

外貨預金や外貨建てMMFはともに外貨を「買う」ことからしか出来ませんが、外国為替証拠金取引では外貨の「売り」から始めることも可能です。

これからドル（外貨）安・円高が予想されるときは、外貨預金や外貨建てMMFでは運用しづらいものです。しかし外国為替保証金取引ならば、外貨預金など他の金融商品と異なり、外貨売りからも新規に取引することが出来、その場合もリターンを期待できます。

つまり、ドル高・円安を予想するときは「ドル買い・円売り」、ドル安・円高を予想するときは「ドル売り・円買い」で、いつでも為替差益を得ることが可能なのです。

また、急激な円高が予想され、持っている外貨預金の円換算額が目減りしそうなとき、その外貨ポジションを持つことで外貨預金の目減り分を相殺するといったリスクヘッジにも利用できます。

取引を売りから始めることができるというと、「持っていない外貨をどうやって売るのか？」と当然矛盾を感じることでしょう。しかしこれが注目すべき外国為替保証金取引の特徴なのです。

そもそも買いから始める取引であっても売買する外貨全額を資金として用意しているわけではありません。

たとえば１ドル100円とすれば、単純に計算して、１万ドルを買うには100万円が必要となるはずですが、外国為替保証金取引では５万円程度を用意すれば買うことが出来るのです。

これは、5万円を担保にして、100万円を借り、1万ドルを円で買っていることになるのです。逆に、売りから取引を行なう場合では、５万円を担保に、100万円をドルで買うことになる。つまり資金を借りて売買していることになります。

このため、買い/売りで持っている外貨（または円）を、反対売買して決算することは「返済売り/返済買い」といいます。